
化石燃料の消費の増大に伴い、地球上の植物を中心とした
環境の調和は急速に失われつつあり、将来に向けて、この
ような環境の修復が強く望まれている。近畿大学大学院農
学研究科の複数の専攻において、これまで植物、昆虫、お
よび微生物を材料とした分子細胞生物学的手法を用いて、
環境調和を志向したアグリバイオ技術の確立をめざして研
究を行い、国際的に注目される研究成果を挙げてきた。こ
れらの研究成果を実際の植物生産現場で最大限に活用して
いくためには、植物系、微生物系、昆虫系を統合させたア

グリバイオ技術のさらなる革新が必要である。本計画は、
21世紀において、このような諸分野のバイオテクノロジー
技術を統合し、失われつつある植物を中心とした環境を修
復し調和をもたらすような、新たな技術を開発していくこ
とを目的とする。