平成26年度研究成果報告会および懇親会

今年はテーマ2担当の深溝が最初に報告いたしました。キチンナノファイバーを用いた新規キチナーゼ活性測定法、新規キチナーゼ阻害剤の開発、 あるいは植物キチナーゼの結晶構造と糖転移反応触媒能との関係について詳細な解析がなされました。また、テーマ2担当の松田教授からは、除虫菊中のピレスリン生合成に関わるリパーゼの結晶構造およびその阻害剤の合成について、また、糸状菌が生産する昆虫制御物質の探索について報告されました。 いずれの研究も、植物と微生物あるいは昆虫との相互作用を担う物質の研究であり、新たなアグリバイオ戦略創出の可能性が示唆されるところです。一方、テーマ1担当の重岡教授の研究グループは、強光下で顕著なクロロシスを示す変異株の原因遺伝子は、 塩基性ヘリックスループヘリックス転写因子bHLH101をコードしていることをつきとめ、そのストレス応答との関連について報告いたしました。また、同じくクロロシス原因遺伝子MVS11の生理的な役割

夜は奈良の「つのふり」にて、教員、プロジェクト研究員、院生を交えて楽しい懇親会の一時を過ごしました。これらの研究の進展に大きく寄与しているのは、正しくこれらの研究員や院生たちであり、これまでのご協力に感謝する次第です。27年度もこれまで同様、 大いに研究を進めるとともに、このような楽しい場も盛り上げていきましょう。
プロジェクト代表
深溝 慶