平成23年度研究成果報告会および懇親会

画像  平成24年3月6日(火)の13:00より、近畿大学農学部第一会議室にて、私立大学戦略的研究基盤形成支援事業 「環境調和を志向した革新的植物アグリバイオ技術の統合型研究拠点の形成」の23年度研究成果報告会を開催いたしました。 農学部外からの参加者も含め、45名が集まり、ハイレベルな研究成果の発表および活発な討論がなされました。 川ア教授からは植物の病原菌感染に対する免疫応答、また田茂井准教授(重岡教授代理)からは光合成強化植物の代謝調節や形態形成に対する影響など、 植物分子生物学の最前線をいく研究成果が報告されました。 植物病原菌の作用を二成分制御系の阻害によって抑制するという新しい観点からの研究成果は内海教授から、 植物酵素とその標的微生物との相互作用を構造生物学的な観点から調べた研究成果は深溝教授から発表され、 今後、これらの知見に基づいた新たな植物病害防除の方策が開発されていくものと思われます。 植物と昆虫との相互作用のケミカル・バイオロジー的な世界には、松田教授の巧みな話によって引き込まれていきました。 最後は、森山准教授による植物アレルギーの話です。ダイズより新たなアレルゲンを見出すとともに、 ザクロより得られたエラグ酸に、脂肪細胞からのレジスチン分泌抑制効果があることがわかりました。 以上のような研究成果の中から、植物を中心とした環境の調和を図るための新たな方策をこれから考案していこうと考えています。 報告会の要旨集はこちらをクリックしてください。 夜は参加者全員で、ビールを片手に楽しい懇親会の一時を過ごしました。来年度にはより多くの皆さんの参加を期待しております。 画像