本文へスキップ

新しい視点で魚を科学する 水産生物学研究室

小林 徹Toru Kobayashi

近畿大学農学部水産生物学研究室 教授  kobayasi◎nara.kindai.ac.jp

    TOPICS 研究    養殖品種改良のための細胞工学研究
(胚操作)


養殖生産効率向上のための発生生理機構の解明
業績  

【研究分野】
水産生物の遺伝と育種に関する研究
魚類の染色体操作とその育種への応用に関する研究
ゲノム編集技術の育種学的応用に関する研究
細胞工学(胚操作)技術開発と系統保存に関する研究
魚類の発生機構に関する研究
性統御と性分化機構の解明に関する研究
機能遺伝子発現と生理機能に関する研究

【専門分野】
魚類遺伝育種学  魚類細胞工学  遺伝子工学 染色体操作  魚類DNA多型


【研究方針】 
□  魚類の品種改良、育種技術開発の基礎としての、細胞工学、遺伝子工学分野の
 研究を志向しています。

□  魚類養殖向けの究極の品種を作るべく、その基礎分野の構築を行おうとしていま
す。前職では実際に染色体操作技術を使ってニジマスやアマゴの優良形質品種の作出を行っていました。

□  魚類のDNA多型研究も、生物の多様性の解明のみならず、品種作出のための基礎
データ集積の一環として位置づけています。


【経  歴】
昭和37(1962)年6月28日生まれ かに座 ♋
昭和40(1965)年頃 母方の伯父から「魚貝の図鑑」をもらい、各魚種を薄紙に写し取ることに熱中する(当時3歳)。
昭和42~48(1967-1973)年頃 親戚宅(三宮)から須磨水族館に足繁く通う。ガラス越しに見る水中の生き物の姿に魅了される。カニやウミウシなど海洋の生物がたまらなく好きだった(当時保育園児~小学生)。
昭和49(1974)年頃 釣りに目覚め、「魚」と「海」への憧憬をつのらせる。特に人格形成に対して「釣りキチ三平(コミックス)」や、「野生の王国(TV)」「クストーの海底世界(TV)」「海底3万マイル(東映アニメ映画)」「海のトリトン(TVアニメ)」「マイティジャック」「海底大戦争 スティングレイ」「サンダーバード」 「ウルトラQ」「宇宙戦艦ヤマト」などテレビ番組の影響は極めて大きい。
昭和51(1976)年頃 剣道部に所属しながら日曜は必ず竿を担いで自転車で琵琶湖周辺へ釣りに通う(当時中学2年生)。 曽根沼、宇曽川、犬上川ダム、永源寺、愛知川あたりがホームフィールド。このころ、理学部生物学科や水産学部へのあこがれをかなり強くもっていたが、それでもビジョンは「あいまいでいい加減」、夢見る年頃だった。
昭和53(1978)年、滋賀県立彦根東高校に入学。
昭和54(1979)年頃 理系科目の成績不振で、当時唯一人並みの成績がとれた国語科の教師をめざし文系へ。しかし、分属と同時に魚への憧憬志向が再発し方向転換。水産系大学を目指すも挫折を味わう(当時高校生)。
昭和56(1981)年4月 近畿大学農学部水産学科入学。魚類学や養殖学など魚のことを学ぶことが、とても楽しく、鉛筆書きイラスト入りノート作りにはまる。魚の飼育もこの時期から。まずは熱帯魚水槽作り。一時期は水草にもはまる。夏期休暇中のアルバイト実習では主に水産研究所の白浜実験場でお世話になった。
昭和59(1984)年4~9月 卒業研究をやらせてくれと滋賀県水産試験場へ通う。
同年6月母校の高校へ教育実習にも通い、実習期間中(2週間)に異例の23コマの授業をさせていただいた。場慣れの様相はこのときから?
昭和60(1985)年 3月 近畿大学農学部水産学科卒業(S59年度卒)、卒業研究テーマ「三倍体アユの不妊性と二次性徴」。結局、9月から研究室に戻り、同級生がやっていたテーマに途中参戦。毎日、染色体標本づくり、顕微鏡写真の現像で暗室作業、アイソザイム電気泳動と組織切片標本作製に明け暮れた。
同年 4月  滋賀県水産技術吏員、滋賀県醒井養鱒場技師、サケ科魚類育種研究担当
翌年から水産庁の国庫補助研究費を受け、以来毎年数年間、年度末の報告書執筆で四苦八苦していた。勝鬨橋そばの当時の東海区水産研究所に3月初旬に行く寸前の1ヶ月が天王山でした。
平成 5(1993)年 4月  滋賀県水産試験場主任技師、ニゴロブナ・ホンモロコ増殖研究担当
早朝からのニゴロブナ耳石標識放流やヨシ帯の24時間調査などフィールドワークを中心に琵琶湖周辺を駆け回る。
平成 9(1997)年 4月  近畿大学農学部助手(水産生物学研究室)
平成10(1998)年 2月 博士(農学)学位取得,東京大学農学生命科学研究科、論文博士
    学位論文題名:「染色体操作によるサケ科魚類の三倍体および雌性発生二倍体の
            生物学的特性並びに形質の遺伝に関する研究」
平成12(2000)年 4月 近畿大学農学部講師,  大学院農学研究科講師
平成16(2004)年 4月 近畿大学農学部助教授, 大学院農学研究科助教授
平成19(2007)年 4月 近畿大学農学部准教授, 大学院農学研究科准教授
平成24(2012)年 4月以降 近畿大学農学部教授,大学院農学研究科教授 現在に至る

【趣 味】 魚を眺める、いじる、なでる、捌く(下手です)、食べる(上手です)、釣る(好きです)。熱帯魚飼育も大学時代からずっとやっている(下手です)。テトラ類多数、14年生きているクラウンローチなどもいる。今はコリドラス熱が再燃。フライフィッシング、タイイングも下手の横好き。ただし,今は時間がなく、もっぱらネットオークションの完成品フライを買ってボックスを満たしている。フォークソング好き(いえ、そういう世代です・・・)。

【担当科目】
〔学 部〕魚類育種学(2年後期),魚類発生生物学(3年前期),
     生物学実験(3年後期配当,遺伝学、発生学担当),水産生物学実習(3年夏期集中),
     基礎ゼミ(1年生)、専門英語Ⅰ・Ⅱ(3年後期),水産技術専門実験(3年),
     水産技術専門演習(3年),専門演習Ⅰ・Ⅱ(4年生),卒業研究(4年生)
〔大学院〕 魚類育種学特論,魚類発生生物学演習,水族育種学実験,水産生物学実験,
     水産生物学特別実験研究

 TOP PAGE
 PROFILE
 ACHIEVEMENTS
 RESEARCH
 INFORMATION
 MEMBERS

小林 徹
Toru Kobayashi

〒631-8505
奈良市中町3327-204

TEL 0742-43-6149 (直)
kobayasi◎nara.kindai.ac.jp
     (◎を@に換えてください)