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研究テーマ
血管を健全に保つための研究 -血管の健全性に影響を与える血管周囲脂肪組織-


血管の健全性に重要な役割を担う「血管周囲脂肪組織」とは?
  血管の健全性が失われると、動脈硬化や大動脈瘤などの病気にかかりやすくなります。血中コレステロールの管理が大事なことはよく知られていますが、あまり知られていないのが、血管周囲脂肪組織(Perivascular adipose tissue: PVAT)の役割です。PVATは血管を取り巻く脂肪組織で、大動脈を支持する働きだけでなく、様々な生理活性物質(アディポサイトカイン)を分泌することで、血管壁の健全性の維持に関与しています。
 PVATが悪性化すると、炎症性のアディポサイトカインの産生が増加します。このアディポサイトカインの作用で血管壁の健全性が失われ、動脈硬化や大動脈瘤につながると考えられています。本研究室では、PVAT悪性化の仕組みや、PVATの機能を適切に管理することにより血管疾患の発症や進展を予防する方法などを研究しています。


▲血管疾患の原因となりうる血管周囲脂肪