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食品研究開発から品質管理への転職 橋本有里枝氏 インタビュー


-①前職と現職の仕事内容を教えてください-
 前職は、食品メーカーの研究開発部に所属していました。既存製品の改良や新製品の開発に携わっていました。
 現在は、食品メーカーの品質管理部に所属し、主に原料や製品・工場内の検査や、規格書・品質試験成績書の作成などを行っています。

-②転職理由は何ですか-
 私は、ゼロから生み出して完成したら手放すような内容よりは、日々の作業の中から改善点を見出したり、得た知識や経験が累積されていく方が自分に合っていると思ったからです。

-③橋本さんはキャリアチェンジしたのですね-
 はい。業種も特に指定しておらず、食品に限らず人の健康に関わることや、安心安全なものを提供する役割がしたいという軸だけは持っていました。

-④キャリアチェンジとキャリアアップでは転職の計画は違ってきますか-
 キャリアチェンジは未経験の職種に挑戦するということで、転職先で即戦力にはなれません。代わりに、一定のビジネスマナーは身に付けつつ、将来性や柔軟性に期待してもらいたいと思い、私は20代のうちに転職しました。
  キャリアアップの場合は経験やスキルが求められるので、活動の戦略は全然違ってくると思います。

-⑤転職はどうやってするのでしょうか-
 まず勇気と強い意志を持ちます。
 ちなみに転職活動は在職中でも退職後でも可能です。退職後であれば失業給付の制度などもあるので、色々調べて活用してみてください。 次に、私はハローワーク・転職サイト・転職エージェントに登録しました。 全てをフル活用するのは難しかったので、自分に合うものをメインに活用しました。 履歴書などの応募書類の作成もしておきましょう。

-⑥就活の時と違うことはありますか-
 書類関係では、履歴書の他に職務経歴書が必要になりました。 また、新卒採用のように一斉スタートするわけではないので、選考フローや期間が短く 全体的に応募してから1〜2週間で結果が出ました。

-⑦転職のメリットとデメリットを教えてください-
 メリットは精神的に余裕が生まれたことです。 就職すると、人生のほとんどの時間を仕事に費やすことになります。 転職することでストレスが少しでも減ったり、ワクワクすることが一つでも増えるならメリットでしかないと思います。
 デメリットは、最初のうちは新しい環境に慣れ、新しい人間関係を構築しないといけないことでしょうか。 条件は事前に把握できますが、実際に入社しないとわからない部分はあります。

-⑧これから転職する人にアドバイスをください-
 自分の重視するポイントをいくつか書き出しておいた方がいいです。 強い意志があって活動していても、意外と選考中に自分の軸がブレてきて迷ってしまうことがあるからです。 まずは絶対に譲れない、転職によって実現したいことを明確にして そこから前職での経験も踏まえて、自分が譲れること譲れないことの優先順位を決めておくと、 次の職場で入社後のギャップが減り、不満が生じにくくなると思います。

-⑨これから就活を始める学生にアドバイスをください-
 今いる学校や会社だけが自分の世界にならないように、 今からでもいろんな人と交流して様々な価値観、世界があることを知っておいてほしいです。 それに、就活では優秀かどうかを見られるだけではなく、タイミングや相性も関係していると思います。 次に活かせる反省や改善は必要ですが、 内定を取るのがゴールではなくその先の方が長いので、周りと比べて焦ったり必要以上に自己否定しないようにだけお願いします。

-最後に一言-
 インタビューありがとうございました。 話した内容は、受ける企業や職種により異なることを踏まえた上で参考にしていただければと思います。