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株式会社日本食糧新聞社 佐藤路登世氏(記者)インタビュー


−御社の業務内容を教えてください−
 一言でいうと「食品業界の専門紙」です。ただ、一般的な新聞会社と異なるのは、「これから紙が減る」という想定の下、20年以上前から紙面以外の領域開拓に取り組んできました。今は、紙面(新聞など)・画面(Webなど)・場面(展示会など)の活動を3本柱にしていて、紙面の売り上げは半分以下になっています。

−新聞記者とはどのような仕事をされているのでしょうか?−
 通常の加工食品や米穀業界の取材活動に加え、農業分野の新規開拓に取り組んでいます。弊紙はそもそも加工食品の専門紙ですが、六次産業化など、最近は農業と食品の距離が縮まっており、紙面に農業に関する情報を掲載することが目的です。
 仕事は基本的に、取材に行って記事を書いています。業界専門紙の読者は業界の方たちで、BtoBの新聞ですが、家庭に配達するBtoCの一般紙と異なる点は、記者が広告営業もすることです。だから取材先イコールスポンサーでもあります。
 新規開拓のやり方は、展示会やイベントなどに出かけていって取材対象先を見つけ、再度会いに行ってアプローチしています。

−働くうえで、大切にしていることは何ですか?−
 仕事を楽しむことです。人との出会いや記事を書くこと、仕事をやればやるほど新たな興味分野が広がって来て、楽しいと感じています。締め切りや業務に追われて辛い時もありますが、仕事が楽しめるかどうかは大事だと思います。

−新型コロナウイルス前後で働き方は変わりましたか?−
 基本的に取材をして記事を書くことは変わっていませんが、現地に赴かず、電話やWEBを通じた取材が増えているのは確かです。でも以前も一部ありましたし、記事もiPadを持ち込んでどこでも書いていましたので、あまり変わったという意識はないです。ただ、食品業界もコロナの影響が本格的に出てくるのはこれからですし、これが私たちの仕事に大きく影響することを危惧しています。

−学生時代に戻って就職活動するとしたらどの分野で就職活動したいですか?−
 考えたこともありません。今の仕事を楽しんでいます。元々はアパレルの会社に入って、出産で一回やめて、フリーでライターや市場調査の調査員などをして、20年前から今の仕事をしています。

−学生さんから大学時代に何をしていたら良いですかという質問をよく受けます。佐藤さんならどのようにご回答されますでしょうか?−
 「好きなことしてたら良いんじゃないの?」ですかね(笑)。就職活動を意識されての質問であれば、純粋競争の受験と就職はまた違い、人間としての魅力も問われます。自分で課題を見つけてそれを勉強する癖をつけることが大事だと思います。


ご興味を持った方はこちらをご覧ください
日本食糧新聞電子版 https://news.nissyoku.co.jp/
日本食糧新聞社HP http://info.nissyoku.co.jp
たべぷろ https://tabepro.jp/