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これまでの主な研究(財満 信宏)

　血管疾患（動脈硬化・腹部大動脈瘤）の発症機構の解明と予防・治療法の確立を目的とした研究を主に行っています。一般的な病理解析、脂質生化学・細胞生化学的手法のほか、質量分析イメージングを用いた代謝物イメージングによって、代謝物の「分布」に注目した解析を行っている点に研究の特色があります。様々な組織の代謝物の分布を可視化していると、多くの代謝物が特徴的に分布していることがわかります。この特徴的な分布にどういう意味があるのかも生物学・病理学・栄養学的な視点から研究しています。

　ご興味を持っていただける方は、是非ご連絡ください。　
　財満　zaimanobuhiro (a) gmail.com（ (a) を@に変更してください）

① 腹部大動脈瘤（AAA）関連　詳しくはこちら
●血管壁の循環不全を起点とする新たなAAAモデルの開発（Plos One 2015など)　
　ヒトAAA患者血管壁では栄養血管の閉塞による循環不全が生じていることを発見し、さらに血管壁で生じた循環不全は、AAA形成の原因となりうることを証明しました。この知見を元にして、新たなAAAモデルの作出に成功しました。このモデルは、形成されるAAAが自然破裂するという世界的にも極めて珍しいモデルであり、ヒトAAA破裂病理像とも非常によく似ているという特徴をもっているため、今後のAAA基礎研究に広く用いることができると期待しています。
●AAA破裂機構の解明（Sci. Rep. 2016、J. Lipid Res 2022など） 　
　我々が新たに作出した上述のAAAモデルとヒト病理組織解析の統合的な研究により、血管壁に異常出現する脂肪細胞がAAA破裂の原因となりうることを証明しました。さらに、EPAを豊富に含む魚油を日常的に摂取することにより、AAAの破裂を予防できる可能性を見出しました。
※本論文に関する記事は、朝日新聞、日本経済新聞、産経新聞、静岡新聞、東奥日報、ヤフーニュースなどに掲載されたほか、ネイチャー・パブリッシング・グループ日本編集部が選ぶおすすめのコンテンツとして取り上げられました。
●AAAの進展と破裂を予防する食品成分の探索（Review Biosci. Biotech. Biochem. 2024など）
　AAAの進展に関与する食品成分の知見はほとんどありません。現在までに、EPAを豊富に含む魚油がAAAの進展・破裂を抑制する効果があること、高脂肪食がAAAの破裂の危険性を高める可能性があることを見出しました。今後のさらなる研究によって、AAAと食生活の関係を明らかにしたいと考えています。
●女性と男性のAAAの差（Sci. Rep. 2019など）
　AAAは男性患者が多いことから、ほとんどの研究がオス動物を用いて行われています。たしかに女性は（相対的に）患者数は少ないのですが、女性のAAAは男性のAAAよりも進展速度が速く、破裂もしやすいことが知られています。これらの原因はなぜ生じるのか、女性と男性のAAA予防・治療戦略はわけて考える必要があるのか、などを研究対象としています。
●治療薬創出の試み（CJC. Open. 2024など）
我々はトリカプリンにAAA破裂抑制効果や退縮効果があることを動物実験で見出しました（Biomed. Pharmachother. 2023)。この研究をもとに大阪大学医学部附属病院にてカプリンHI🄬（トリカプリン製剤）を用いた臨床試験が開始されました。

② TGCV関連
●中性脂肪蓄積心筋血管症（原発性・特発性）の発見と定義（New Engl. J. Med. 2008など）　
　動脈硬化病巣にコレステロールではなく中性脂肪が蓄積する新たなタイプの動脈硬化を発見し、総合医学雑誌として最も権威のある雑誌の一つであるThe New England Journal of Medicineにて報告しました(2022年発表のImpact Factorは176.079)。
　この病態は、Adipose triglyceride lipase (ATGL)の先天的な変異によって引き起こされることがわかり、大阪大学の平野賢一先生によって、原発性中性脂肪蓄積心筋血管症(原発性TGCV)と名付けられました。本研究は大阪大学・国立循環器病センターとの共同研究です。
　その後、質量分析イメージングを用いた探索的な剖検心の解析により、ATGLの異常をもたない場合においても、冠動脈にTGが異常蓄積する患者群が存在することがわかりました(特発性TGCV)。特発性TGCVの患者数は4-5万人と推定されています（AMED研究班（代表者 平野賢一先生）調べ）。

③ トリカプリン関連
●中性脂肪蓄積心筋血管症に対する薬効（Nature Cardiovasclar Res. 2025など）　
　TGCVの症状がトリカプリン投与によって改善する可能性があることが分かりました。TGCVの治療薬創出は大阪大学の平野教授が主導されています。詳細は、大阪大学 平野賢一先生のHPをご覧ください。
●腹部大動脈瘤に対する薬効（Biomedicine & Pharmacotherapy 2023、CJC Open 2025など）
　腹部大動脈瘤モデル動物に形成される腹部大動脈瘤が、トリカプリン投与によって退縮することを見出しました。この発見をもとに、カプリンHI🄬（トリカプリン製剤）を用いた特定臨床研究が大阪大学医学部附属病院にて開始されました。また、本特定臨床研究を継続するための費用の一部はクラウドファンディング（リンクはこちら）によっていただいた寄付金を使わせていただいております。ご協力いただいた方々、本当にありがとうございました。

④ 血管病態検査関連
●質量分析イメージング法を用いた新たな血管病態検査法（Atherosclerosis 2011など)
　研究室で基礎的な研究手法開発をしている質量分析イメージングの血管病態検査への応用の有効性を示した論文です。組織内の代謝異常を検知できるため、新たな病態の解明に有効的です。この検査法は、特発性TGCV患者の探索的解析（Pathol. Int. 2014）、ヒトAAAの病理解析（Plos One 2013, J. Vasc. Res. 2015）、AAAモデル動物の開発 (Plos One 2015) などにも用いています。

⑤ 質量分析イメージング法の食品科学分野への応用（Food Chem.（総説）2016など）
　新たな可視化手法である質量分析イメージング法の食品科学分野への応用を幅広く行っています。これまでにコメの解析（Rapid Commun. Mass Spectrom 2010, 2014, Plos One 2012）をはじめとした農林水産物の解析、経口摂取したエイコサペンタエン酸（EPA）の体内動態解析(Biochem. Biophys. Rep 2016、J. Lipid Res. 2022)、アントシアニンの眼球及び周囲組織の分布可視化(Rapid Commun. Mass Spectrom 2018)など行ってきました。詳しくはこちらをご覧ください。

⑥ 香りと我々の生命活動の関係 (Sci. Rep. 2021, Sci. Rep. 2022など)
　私たちの周りには無数の香気成分が漂っています。香気成分の中にはリラックス効果があると言われたり、体調を整える作用があるなどと言われるものが存在します。我々が興味を持っているのは、それは本当なのか？本当だとしたらなぜそのようなことが起こるのか、ということです。現在は特にβ-カリオフィレンやターメロンに着目した研究を行っています。学生さんたちとともに面白い発見をして、いくつか論文を出すこともできました。近日中にこちらで紹介いたします。

⑦ 基礎研究成果の社会実装
　基礎的な研究成果のうち、いくつかは商品開発に応用しています。
　産学連携活動は近畿大学アグリ技術革新研究所　学際生命研究室にまとめています。学際生命科学研究室は、基礎研究・応用開発・実学教育の在り方を模索する場として立ち上げた新しい研究室です。詳しくはこちらをご覧ください。

応用例１　メモリーチの開発
　これまでの基礎研究でゴマに含まれるセサミン・セサモリンやウコンに含まれるターメロンには、血管や脳の劣化に対する保護作用があることを見出しました（特許出願中）。その後の研究で、偶然ながらゴマ抽出物とウコン精油の相性が非常に良いことを発見しました。この2成分を同時に摂取することで、それぞれの機能性成分の体内移行率が10倍近く上昇します（Lipids 2019）。この知見をもとに、両者を配合した新商品（メモリーチ）を開発し、現在、新たな機能性素材として販売中です。

応用例２　金賞健康米の開発
　このお米は、白米と同じ食味でありながら、玄米の3分の1程度の栄養素が含まれています。玄米が苦手な方も、3食食べれば1食は玄米食を食べたのと同じ計算になります。この商品は幸南食糧株式会社との共同研究の成果であり、開発に用いられたデータは、ガイアの夜明け（東京テレビ）、まちかど情報局（NHK）、ヒルナンデス（日本テレビ）などで紹介されました。スーパーなどでも販売されておりますので、もし見かけられたらぜひ食べてみてください。

応用例３　ブレインアシスト
「中高年の脳の血流を改善し、記憶力を維持する」機能性表示食品の「ブレインアシスト」が全国のドラッグストアで販売されています。 詳しくは以下をご覧ください。
ブレインアシストブランドサイト　https://brain-assist.com/ 　
既存の商品と比較して有意性があるかどうか、現在、ヒトを対象とした臨床研究が進められています。

応用例４　リラックフィトン
　吸引することで血管の健全性を維持することのできる成分です。βカリオフィレンを主成分としていて、動物のみならず、ヒトでも効果があることを実証しました。

応用例５　HISOL-TECH🄬
　応用例１の発見をもとに開発した機能性成分の体内移行性を増加させるための溶解技術です。いくつかの特許を出願し、三生医薬株式会社、稲畑香料株式会社とともに機能性食品などに応用できる技術として社会実装しました。

原著論文
(筆頭もしくは責任著者として発表した論文のみを抜粋)
I. 原著論文
  1. Higashihara, M., Shimizu, D., Kishi, C., Sumi, T., Kakihara, S., Yoshioka, Y., Matsumura, S., Moriyama, T., Zaima, N.: Inhaled turmerone can attenuate nicotine-induced degeneration of the aorta. Fitoterapia. In press.
  2. Kaｍba, T., Yanagawa, M., Shimamura, K., Yamaguchi, S., Shirakura, K., Okamura, S., Nishimura, Y., Yamada, T., Sakata, Y., Tomiyama, N., Miyagawa, S., Hirano, K., Zaima, N: First-in-Human Abdominal Aortic Aneurysms Trial with Tricaprin (F-HAAAT): Study Design and Protocol. CJC Open. In press. ※世界初の腹部大動脈瘤治療薬創出を目指したヒト臨床研究のプロトコールペーパーです。
  3. Wanida, S., Tipmance, V., Rungruang. P., Hagashihara, M., Sumi, T., Moriyama, T., Zaima, N.: Octanoic acid and decanoic acid inhibits tunicamycin-induced ER stress in rat aortic smooth muscle cells. Adv. Pharmacol. Pharm. Sci. in press.
  4. Higashihara, M., Matsui N., Sumi, T., Yamaguchi, T., Koshioka, Y., Matsumura, S., Moriyama, T., Zaima, N.: Different distribution patterns of β-caryophyllene in the organs of mice between oral administration and inhalation. Food Sci. Technol. Res. In press.
  5. Sumi, T., Higashihara, M., Minami, M., Nakamura, K., Sasoh, T., Moriyama, T., Zaima, N: Comparison of the effects of high-sucrose, -glucose, and -fructose diets on the thoracic aorta of rats. Food Sci. Technol. Res. In press.
  6. Kugo, H., Moriyama, T., Zaima, N: Nicotine induces vasa vasorum stenosis in the aortic wall. Biotechnic & Histochemistry. In press.
  7. Higashihara, M., Kugo, H., Nakamura, T., Sumi, T., Shimizu, D., Kiriyama, K., Fujita, M., Sutoh, K., Moriyama, T., Zaima, N: Nucleic acids and collagen can attenuate ovariectomy-induced degeneration of fibers in the abdominal aortic wall of female rat. PharmaNutrition. In press.
  8. Kugo, H., Sugiura, Y., Fujishima, R., Jo, Shintou., Mishima, H., Sugamoto, E., Tanaka, H., Yamaguchi, S., Ikeda, Y., Hirano, K., Moriyama, T., Zaima, N: Tricaprin can prevent the development of AAA by attenuating aortic degeneration. Biomedicine & Pharmacotherapy. 160, 114299, 2023.※この論文で得られた成果を基に、腹部大動脈瘤患者に対する臨床試験を大阪大学で行っていただけることになりました！
  9. Yamada, K., Toyota, K., Tsunoda, Y., Matahira, Y., Matsumura, S., Yoshioka, Y.,Zaima, N., Unno, N: The effects of inhaled beta-caryophyllene on vascular stiffness in smokers: a randomized, double-blind, placebo-controlled trial. Experimental and Therapeutic Medicine. 25, 57, 2023.
  10. Kugo, H., Yata, T., Kanai, R., Naruse, E., Inuzuka, K., Tanaka, H., Yanagimoto, K., Moriyama, T., Unno, N., Korigima, M., Zaima, N: Survey of food intake in patients with abdominal aortic aneurysm. J. Oleo Sci. 72. 211-218, 2023.
  11. Kishi, C., Higashihara, M., Takemoto, Y., Kamei, M., Yoshioka, Y., Matsumura, S., Yamada, K., Kobayashi, T., Matahira, Y., Moriyama, T., Zaima, N: Inhaled volatile β-caryophyllene is incorporated into the aortic wall and attenuates nicotine-induced aorta degeneration via a CB2 receptor-dependent pathway. Biomedicine & Pharmacotherapy. 153, 113423, 2022.※この論文で得られた成果は、BtoB素材開発のコンセプトの創出起点となり、実際にいくつかの素材の開発につながりました。コンセプトが採用された商品の一つは全国のファミリーマートで取り扱っていただいているようです。
  12. Takemoto, Y., Kishi, C., Ehira, H., Matsui, N., Yamaguchi, T., Yoshioka, Y., Matsumura, S., Moriyama, T., Zaima, N: Inhaled turmerones can be incorporated in the organs via pathways different from oral administration and can affect weight-gain of mice. Sci. Rep. 12, 11039, 2022.
  13. Kugo, H., Enomoto, H., Yanagimoto, K., Moriyama, T., Zaima, N: Eicosapentaenoic acid is associated with attenuation of dysfunctions of mesenchymal stem cells in the abdominal aortic aneurysm wall. Food & Funct. 13, 7540-7547, 2022.※HOT Article 2022選出
  14. Kugo, H., Tanaka, H., Moriyama, T., Zaima, N: Characteristic distribution of eicosapentaenoic acid in human abdominal aortic aneurysm wall. J. Lipid Res. 63, 100200, 2022.
  15. Miyamoto, K., Hasuike, S., Kugo, H., Sukketsiri, W., Moriyama, T., Zaima, N: Administration of isoflavone attenuates ovariectomy-induced degeneration of aortic wall. J. Oleo Sci. 71, 889-896, 2022
  16. Yoshioka, Y., Matsumura, S., Morimoto, M., Takemoto, Y., Kishi, C., Moriyama, T., Zaima, N: Inhibitory activities of sulfur compounds in garlic essential oil against Alzheimer’s disease-related enzymes and their distribution in the mouse brain. J. Agric. Food Chem. 69, 10163-10173, 2021.
  17. * Sasoh, T., *Kugo, H., Kondo, Y., Miyamoto, K., Minami, M., Higashihara, M., Kawamoto, H., Takeshita, F., Moriyama, T., Zaima, N: Different effects of high-fat and high-sucrose diets on the physiology of perivascular adipose tissues of the thoracic and abdominal aorta. Adipocyte. 10, 412-423, 2021. *Equal contribution
  18. Nakamura, T., Miyamoto, K., Kugo, H., Sutoh, K., Kiriyama, K., Moriyama, T., Zaima, N: Ovariectomy causes degeneration of perivascular adipose tissue. J. Oleo Sci. in press.
  19. Takemoto, Y., Sumi, T., Kishi, C., Makino, S., Yoshioka, Y., Matsumura, S., Moriyama, T., Zaima, N: Distribution of inhaled volatile turmerones in the mouse. Food Biosci. 41, 100965, 2021.
  20. *Kugo, H., *Sukketsiri, W., Iwamoto, K., Suihara, S., Moriyama, T., Zaima, N: Low glucose and serum levels cause an increased inflammatory factor in 3T3-L1 cell through Akt, MAPKs and NF-кB activation. Adipocyte. 10, 232-241, 2021. *Equal contribution
  21. Fujishima, R., Kugo, H., Yanagimoto, K., Enomoto, H., Moriyama, T., Zaima, N: Similar distribution of orally administrated eicosapentaenoic acid and M2 macrophage marker in the aortic wall of hypoperfusion-induced abdominal aortic aneurysm. Food. Funct. 12, 3469-3475, 2021.
  22. Kugo, H., Sukketsiri, W., Tanaka, H., Fujishima, R., Moriyama, T., Zaima, N: Time-dependent pathological changes of hypoperfusion-induced abdominal aortic aneurysm. Biology. 10, 149, 2021.
  23. Takemoto, Y., Chihiro, K., Sugiura, Y., Yoshioka, Y., Matsumura, S., Moriyama, T., Zaima, N: Distribution of inhaled volatile β-caryophyllene and dynamic change of liver metabolites in mouse. Sci. Rep. 11, 1728, 2021
  24. Hoshino, K., Kugo, H., Miyamoto, C., Hashimoto, K., Murase, H., Mizuno, M., Moriyama, T., Zaima N: The seed coat extract of black soybean decreases nicotine-induced vascular fiber degradation by suppressing matrix metalloproteinase 2 expression. J. Nutr. Sci. Vitaminol. 66, 75-81, 2020.
  25. *Miyamoto, C., *Kugo, H., Hashimoto, K., Moriyama, T., Zaima, N: Ovariectomy increases the incidence and diameter of abdominal aortic aneurysm in a hypoperfusion-induced abdominal aortic aneurysm animal model. Sci. Rep. 9, 18330, 2019. * Equal contribution
  26. Sukketsiri, W., Hoshino, K., Kugo, H., Nakamura, T., Sasoh, T., Moriyama, T., Zaima, N: Isoflavone ameliorated oxidative stress and vascular damages in nicotine-administrated mice. J. Oleo Sci. 68, 1241-1249, 2019.
  27. Iwamoto, K., Kawamoto, H., Takeshita, F., Matsumura, S., Ayaki, I., Moriyama, T., Zaima, N: Mixing Ginkgo biloba extract with sesame extract and turmeric oil increases bioavailability of ginkgolide A in mice brain. J. Oleo Sci. 68, 923-930, 2019. ※この論文で得られた成果は社会実装（ブレインアシスト）につながりました。
  28. Kugo, H., Moriyama, T., Zaima, N: The role of perivascular adipose tissue in the appearance of ectopic adipocytes in the abdominal aortic aneurysmal wall. Adipocyte. 8, 229-239, 2019 ※同雑誌過去5年間で最も引用された論文の一つに選出
  29. Iwamoto, K., Matsumura, S., Yoshioka, Y., Yamamoto, A., Makino, S., Moriyama, T., Zaima, N: Using turmeric oil as a solvent improves the distribution of sesamin-sesamolin in serum and brain of mouse. Lipids. 54, 311-320, 2019. ※この論文で得られたコンセプトは社会実装（BtoB素材）につながりました。
  30. Kugo, H., Miyamoto, C., Sawaragi, A., Hoshino, K., Hamatani, Y., Matsumura, S., Yoshioka, Y., Moriyama, T., Zaima, N: Sesame extract attenuates the degradation of collagen and elastin fibers in the vascular walls of nicotine-administered mice. J. Oleo Sci. 68, 79-85, 2019.
  31. Kugo, H., Ikeda, Y., Moriyama, T., Zaima, N: Appearance of adipocytes in thoracic aortic aneurysm. J. Oleo Sci. 67, 1543-1549, 2018.
  32. Hashimoto, K.,Zaima, N.,Sekiguchi, H., Kugo, H.,Miyamoto, C.,Hoshino, K.,Kawasaki, N., Sutoh, K., Usumi, K., Moriyama, T: Dietary DNA attenuates the degradation of elastin fibers in the aortic wall in nicotine-administrated mice. J. Nutr. Sci. Vitaminol. 64, 271-276, 2018.
  33. Miyamoto, C., Kugo, H., Hashimoto, K., Sawaragi, A., Zaima, N., Moriyama, T: The effect of high sucrose diet on development of abdominal aortic aneurysm in hypoperfusion-induced animal model. J. Oleo Sci. 67, 589-597, 2018.
  34. Yamada, S., Zaima, N., Yoshimura, Y., Inaba, S., Fujimori, T., Sogon, T., Moriyama, T: Visualization of the distribution of anthocyanin species in mice eyeball by MALDI-mass spectrometry imaging. Rapid Commun. Mass Spectrom. 32, 380-384, 2018.
  35. Hashimoto, K., Hirona, K., Tanaka, H., Iwamoto, K., Miyamoto, C., Urano, T., Unno, N., Hayamizu, K., Zaima, N., Moriyama, T: The effect of high fat diet on development of abdominal aortic aneurysm in vascular hypoperfusion-induced animal model. J. Vasc. Res. 55, 63-74, 2018.
  36. Kugo, H., Zaima, N., Onozato, M., Miyamoto, C., Hashimoto, K., Yanagimoto, K., Moriyama, T: Effects of dietary EPA-rich fish oil on abdominal aortic aneurysm-related factors in nicotine-administered mice. Food and Func. 8, 2829-2835, 2017.
  37. Kugo, H., Zaima, N., Tanaka, H., Urano T., Unno, N., Moriyama, T: The effects of nicotine administration on the pathophysiology of rat aortic wall. Biotech. Histochem. 92, 141-148, 2017.
  38. Kugo, H., Zaima, N., Tanaka, H., Hashimoto, K., Miyamoto, C., Sawaragi, A., Urano, T., Unnno, N., Moriyama, T: Pathological analysis of the ruptured vascular wall of hypoperfusion-induced abdominal aortic aneurysm animal model. J. Oleo Sci. 66, 499-506, 2017. ※同年同雑誌に掲載された論文の中で引用数が最も多かった論文として15 th J. Oleo Sci. Impact Awardを受賞
  39. Kugo, H., Zaima, N., Tanaka, H., Mouri, Y., Yanagimoto, K., Hayamizu, K., Hashimoto, K., Sasaki, T., Sano, M., Yata, T., Urano, T., Setou, M., Unno, N., Moriyama, T: Adipocyte in vascular wall can induce the rupture of abdominal aortic aneurysm. Sci. Rep. 8, 31268, 2016. ※Springer Natureの編集部が選ぶ「おすすめのコンテンツ」に選出
  40. Zaima, N., Kinoshita, S., Hieda, N., Kugo, H., Narisawa, K., Yamamoto, A., Yanagimoto, K., Moriyama, T: Effect of dietary fish oil on mouse testosterone level and the distribution of eicosapentaenoic acid-containing phosphatidylcholine in testicular interstitium. Biochemistry and Biophysics Reports. 7, 259-265, 2016.
  41. Kugo, H., Zaima, N., Mouri, Y., Tanaka, H., Yanagimoto, K., Urano, T., Unno, N., Moriyama, T: The preventive effect of fish oil on abdominal aortic aneurysm development. Biosci. Biotech. Biochem. 80, 1186-1191, 2016.
  42. Tanaka, H., Zaima, N., Sasaki, T., Yamamoto, N., Inuzuka, K.., Sano, M.., Saito, T., Konno、H., Urano, T., Setou, M., Unno N: Characteristic Distribution Pattern of Lysophosphatidylcholine in Fibromuscular Dysplasia-Associated Visceral Artery Aneurysms Compared with Atherosclerotic Visceral Artery Aneurysms. J. Athero. Thomb. 23, 673-680,2016.
  43. Tanaka, H., Zaima, N., Sasaki, T., Yamamoto, N., Inuzuka, K., Sano, M., Saito, T., Hayasaka, T., Goto-Inoue, N., Sato, K., Kugo, H., Moriyama, T., Konno, H., Setou, M., Unno, N: Imaging mass spectrometry reveals a unique distribution of triglycerides in abdominal aortic aneurysmal wall. J. Vasc. Res. 52,127-135, 2015
  44. Tanaka, H., Zaima, N., Sasaki, T., Sano, M., Yamamoto, N., Saito, T., Inuzuka, K., Hayasaka, T., Goto-Inoue, N., Sugiura, Y., Sato, K., Kugo, H., Moriyama, T., Konno, H., Setou, M., Unno, N: Hypoperfusion of the adventitial vasa vasorum develops an abdominal aortic aneurysm. Plos One. 26, 10, e0134386, 2015
  45. Zaima, N., Yoshimura, Y., Kawamura, Y., Moriyama, T: Distribution of lysophosphatidylcholine in endosperm of Oryza sativa rice. Rapid Commun. Mass Spectrom. 28,1515-1520, 2014
  46. Ikeda,　Y., Zaima, N., Hirano, K., Mano, M., Kobayashi, K., Yamada, S., Yamaguchi, S., Suzuki, A., Kanzaki, H., Hamasaki, T., Kotani, J., Kato, S., Nagasaka, H., Setou, M., Ishibashi-Ueda, H: Coronary triglyceride deposition in contemporary advanced diabetics. Pathol Int. 64, 325-335, 2014
  47. Zaima, N., Yoshioka, S., Sato, Y., Shinano, S., Ikeda, Y., Moriyama, T: Enhanced specificity for phosphatidylcholine analysis by positive ion mode MALDI-imaging mass spectrometry. Rapid Commun. Mass Spectrom. 28, 1453-1458, 2014
  48. Tanaka, H., Zaima, N., Sasaki, T., Hayasaka, T., Goto-Inoue, N., Onoue, K., Ikegami, K., Morita, Y., Yamamoto, N., Mano, Y., Sano, M., Saito, T., Sato, K., Konno, H., Setou, M., Unno, N: Adventitial vasa vasorum arteriosclerosis in abdominal aortic aneurysm. Plos One. 8:e57398,2013
  49. Yoshimura, Y., Enomoto, H., Moriyama, T., Kawamura, Y., Setou, M., Zaima, N: Visualization of anthocyanin species in rabbiteye blueberry Vaccinium ashei by matrix-assisted laser desorption/ionization imaging mass spectrometry. Anal. Bioanal. Chem. 403,1885-1895, 2012
  50. Yoshimura, Y., Zaima, N., Moriyama, T., Kawamura, Y: Different localization patterns of anthocyanin species in the pericarp of black rice revealed by imaging mass spectrometry. Plos One. e31285,2012.
  51. Zaima, N., Sasaki, T., Tanaka, H., Cheng, W. X., Onoue, K., Hayasaka, T., Goto-Inoue, N., Enomoto, H., Unno, N., Kuzuya, M., Setou, M: Imaging mass spectrometry-based histopathologic examination of atherosclerotic lesions. Atherosclerosis. 217:427-432, 2011.
  52. Zaima, N., Goto-Inoue, N., Hayasaka, T., Enomoto, H., Setou, M: Authenticity assessment of beef origin by principal component analysis of matrix-assisted laser desorption/ionization mass spectrometric data Anal. Bioanal. Chem. 400:1865-1871, 2011.
  53. Enomoto, H., Sugiura, Y., Setou, M., Zaima, N: Visualization of phosphatidylcholine, lysophosphatidylcholine and sphingomyelin in mouse tongue body by matrix-assisted laser desorption/ionization imaging mass spectrometry. Anal. Bioanal. Chem. 400:1913-1921, 2011.
  54. Zaima, N., Goto-Inoue, N., Adachi, K., Setou, M: Selective analysis of lipids by thin-layer chromatography blot matrix-assisted laser desorption/ionization imaging mass spectrometry. J. Oleo Sci. 60:93-98, 2011.
  55. Zaima, N., Goto-Inoue, N., Hayasaka, T., Setou, M: Application of imaging mass spectrometry for analysis of rice Oryza sativa. Rapid Commun. Mass Spectrom. 24:2723-2729, 2010. ※この論文の成果は社会実装（金賞健康米）につながりました。
  56. Goto-Inoue, N., Setou, M., Zaima, N: Visualization of spatial distribution of γ-aminobutyric acid in egg plant (Solanum melongena) by matrix-assisted laser desorption/ionization imaging mass spectrometry. Anal. Sci. 26:821-825, 2010.
  57. Zaima, N., Hayasaka, T., Goto-Inoue, N., Setou, M: Imaging of metabolites by MALDI mass spectrometry. J Oleo Sci. 58: 415-419, 2009.
  58. Zaima, N., Matsuyama, Y., Setou, M: Principal component analysis of direct matrix-assisted laser desorption/ionization mass spectrometric data related to metabolites of fatty liver. J Oleo Sci. 58: 267-273, 2009.
  59. Zaima, N., Sugawara, T., Otsubo, Y. Hirata, T: Effects of Reactive Radicals and Heat on Trans-Isomerization of Eicosapentaenoic Acid. Fish Sci. 73: 897-901, 2007.
  60. Zaima, N., Sugawara, T., Goto, D. Hirata, T: Trans Geometric Isomers of EPA Decrease LXRalpha-Induced Cellular Triacylglycerol via Suppression of SREBP-1c and PGC-1beta. J. Lipid Res. 47: 2712-2717, 2006.
  61. Zaima, N., Sugawara, T., Arai, H., Nakamura, K., Takasugi, M., Fukunaga, K., Noguchi, R. Hirata, T: Characterization of Trans Eicosapentaenoic Acid Isomers: Oxidative Stability and Anti-Inflammatory Activities. J. Oleo Sci. 54: 505-512, 2005.