研究内容

Research

北山研究室では、有機合成化学、天然物化学そして創薬化学を基礎に据え、主に、
1. 大量に生産される天然物のもつ多様な反応性を利用して新しい機能を付与することによって、枯渇する化石資源を代替する原料を開発
2. 天然物のもつ生理機能をあまねく活用し、医薬品などの新しいファインケミカルズを構築
について研究を行っています。

1. 大量に生産される天然物のもつ多様な反応性を利用して新しい機能を付与することによって、枯渇する化石資源を代替する原料を開発

天然物は、【医薬品】【香料】【医薬中間体】【新原料】などを生み出す原石ですが、多くの天然物は十分に活用されていません。
私達は、利用価値が無いとこれまでに思われてきた、大量に生産される天然物に着目し、『化学』の力を用いて、この宝の原石を宝石に変える研究を行っています。今後、枯渇する化石資源(石油)から作られたものを、これら天然材料で置き換えることもう一つの大きな目的です。私たちは、「多様な反応性をもつ天然材料を用いた有機合成」のことを『NMRDOS (Natural Materials-Related Diversity-Oriented Synthesis)』と呼んでいます。
NMRDOSの材料として

ハナショウガ(Zingiber zerumbet Smith)に含まれるゼルンボン 稲から得られる米糠に含まれるγ‐オリザノール ベイスギ(Thuja plicata Donn)に含まれるツヤ酸

に注目しています。

特にハナショウガの研究においては、NMRDOSの材料の先頭バッターの役目として、これまでに多くの成果を上げています。
2006年には「ハナショウガ研究会」を発足し、ハナショウガのみならず、種々のNMRDOSの材料を考えることによって、化石資源の枯渇する今後の地球をレスキューする方法を模索しています。

2. 天然物のもつ生理機能をあまねく活用し、医薬品などの新しいファインケミカルズを構築

天然物のもつ生理活性の利用、ならびに高選択的有機合成手法(クリックケミストリー)を用いた医薬品の開発に取り組んでいます。

オミナエシ(Valeriana officinalis):鎮静活性薬 葛(くず:Pueraria lobata):抗骨粗鬆症薬
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Research

ハナショウガ(Zingiber zerumbet Smith)に含まれるゼルンボン 稲から得られる米糠に含まれるγ‐オリザノール ベイスギ(Thuja plicata Donn)に含まれるツヤ酸
オミナエシ(Valeriana officinalis):鎮静活性薬 葛(くず:Pueraria lobata):抗骨粗鬆症薬
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