NMRDOS

Natural Materials-Related Diversity-Oriented Synthesis

『多様な反応性をもつ天然材料を利用した有機合成』

NMRDOSとは、Natural Materials-Related Diversity-Oriented Synthesisの頭文字を表し、「多様な反応性を有する天然材料を利用した有機合成」のことを示します。特に植物にウエイトを置いています。
Diversity-Oriented Organic Synthesisという表現はProfessor Stuart L. Schreiber (Science, 287, 1064-1069 (2000))によって提唱されました。>br> 北山が天然材料を利用した合成研究を開始した当初(1997年)、Diversityという表現は使用していましたが、適切な用語を使用していませんでした。その後2000年にSchreiber教授の提唱した有機合成の概念と、我々の研究のベクトルが完全にオーバーラップしましたので、その表現を含めたNMRDOSを造語し、その定着を進めています(Tetrahedron, 62, 10859-10864 (2006))。
NMRDOSの植物原料の概念を簡単にまとめると、以下にあげる内容が一つの指標となると考えています。

  • 乾燥重量あたり1重量%以上含有
  • 高反応点が4つ以上
  • 反応性オレフィンが存在
  • 分子内反応があれば好ましい
  • 単離精製が容易・・・水蒸気蒸留が好ましい

そのため多様な反応性が期待され、「新しい骨格形成による材料提供」と「新しい反応の発見」など、非常に大きな研究展開が期待できます。
このようなNMRDOSの観点から、その原料は化学工業の一端を担う天然原料としての活用を目指しています。
そして21世紀の地球上における何よりも大きな目標として、NMRDOSの発展が、ベンゼノイドを中心とする石油資源を代替できる材料の供給源として重要な役割を果たすと考えています。
多くのNMRDOSの材料を見いだし、共に発展させましょう!!

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Summary for this lab.

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Research Society for Wild Ginger

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