タヒボ


タヒボ

学名:Tabebuia avellanedae LORENTZ ex GRISEB
本植物は古代インカの時代より知られた伝統的な民間薬であり、その樹皮は利尿薬や収斂薬として利用されてきました。
私たちの研究室ではタヒボに含まれる抗がん成分、抗酸化成分、メラニン生成阻害成分の探索などを行っています。また、アルキンカップリングによる抗がん活性三環式化合物の新規製法特許の取得に成功しました。



【LCMSによるタヒボ樹皮に含まれる成分分析】


 

ペドラ・ウメ・カー


ペドラ

学名:Myrsia sphaerocarpa DC.,
南米においてお茶として用いられている「ペドラ・ウメ・カー」は、フトモモ科 (Myrtaceae)の植物 であり、現地の人々は本植物樹皮や葉を煎じ汁や粉末にしたものを健康維持のために飲用してきました。その後、この葉に血糖降下作用が認められ、1965 年には"植物インスリン"とさえ呼ばれるようになったのです。
私たちは天然薬物有用成分の探索研究の一環として血糖降下作用成分が明確にされていないM. sphaerocarpa に着目し、その成分の探索を行い、生物活性試験結果よりペドラ・ウメ・カーは生活習慣の乱れに起因する糖尿病を予防する効果が期待されることを発見しました。

 

ジャンボラオ


ジャンボラオ

学名:Syzygium Jambolanum

古代インドより伝わるアーユルヴェーダにおいて伝統医療薬として糖尿病や消化器疾患の治療に用いられてきたフトモモ科の薬用植物 。
当研究室ではジャンボラオの抗糖尿病活性の効果を評価し、80%MeOH層で高いα - グルコシダーゼ阻害活性を示しました。この活性はすでに商品化されているサラシアよりも高い値です。またn-BuOH層から4つの化合物を分離しoleanolic acid, ursolic acid, betulinic acid及びmyricetin 4'-methyl ether 3-O-α-L-rhamnopyranosidであると同定しました。