農学って何を学ぶの？
農業を学ぶ？
いえ、それだけじゃないんです。
農学部は、それ単体で「総合大学」になるといわれるほど多彩な分野を含む学部だってことを知っていますか？ テーマは広く「食料」「環境」「生命」「健康」。農作物の栽培・生産技術のための学術的研究という分野だけではなく、現在の農学は、最先端の遺伝子研究による食料の確保、医薬品開発、天然資源だけに頼らないための水産物の養殖、生命と健康を守る食の在り方、環境という生命の基盤を守り、修復する研究などへと広がっています。また、農業政策や農業経営、水産ビジネスといった社会科学系も農学の領域。食をキーワードに理系、文系の枠を越えた学びがあります。農学部のことを詳しく知れば、あなたの興味・関心にヒットする分野があるかもしれません。
地球や人類を守っちゃう学問!?
実は壮大なスケール。
今、地球規模でクローズアップされている諸問題は何でしょうか。食料問題、エネルギー問題、環境問題などが思い浮かぶことでしょう。これもすべて農学のフィールド。近畿大学農学部では、世界初のクロマグロの完全養殖の成功や、安価で良質なジェット燃料の開発のための研究、サンゴ礁の海を守る取り組みなど、人類が共通して抱えるさまざまな問題に果敢に挑戦。大型の国家プロジェクトにもいくつか採択されるほど大きな期待を集めています。学生たちは農地で苗を植えたり、海や川でフィールドワークをしたり、イルカの生態を調べたり、研究室で実験を繰り返しながら、その先には世界の人々が安心・安全に暮らせる社会をつくるという壮大な夢を抱いているのです。
